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ミンスパイ

11月に入ると、英国ではミンスパイの箱詰めがスーパーの棚に並びます。ミンスパイは、干しブドウなどのドライフルーツとリンゴにシナモン、クミンなどの香辛料を加え、パイ生地で包んだ焼き菓子です。もともとは、名前の通りお肉のミンチが入っていたものが19世紀のヴィクトリア朝時代にドライフルーツに変わっていったと言われています。

軽く温めたミンスパイを午後の紅茶と一緒にいただくのが週末の楽しみの一つです。

Stir-up Sunday

前回のブログでお話したAdvent(待降節)の前の日曜日(2023年は11月26日)は、Stir-up Sunday(混ぜ合わせる日曜日)と呼ばれ、クリスマスケーキなどの準備を始める日です。ドライフルーツをたくさん入れた生地が出来上がると家族がキッチンに呼ばれ、各々が願いを込めながら東から西へ、ヘラを回して生地を混ぜます。(キリストの誕生に関する聖書の逸話に由来します。)

オーブンで焼きあがったケーキに少量のブランデーを注ぎ、クリスマスまで5週間かけて熟成させます。時間と愛情をかけて作られたケーキはしっとりしていて、とても濃厚です。日持ちするので、1月中旬まで午後のおやつとして楽しまれます。

Picture:BBC classic Christmas cake

クリスマス・ディナー

英国では、クリスマスは日本のお正月の様に、家族や親せきで集まって祝うのが一般的です。大人数で集まって食事をするので、クリスマスの日には七面鳥に詰め物をして3時間くらいオーブンで焼いたRoast Turkeyがふるまわれます。残った七面鳥は、サラダやサンドイッチにして何日かかけて頂きます。日本ではフライドチキンが人気ですが、KFC社が日本向けにうまくアレンジして広めたものです。